意思決定の教育・学会
ISDMの報告
2007年5月30日〜6月1日の3日間にわたり開催されたInternational Shared Decision Making Conferenceに参加してきました。
第4回目となる今回は、ドイツのフライブルグ大学が会場となりました。フライブルグ市はドイツ南西部のシュヴァルツバルト(黒い森)のふもと、フランスとスイスの国境近くに位置し、中世の趣を残した森と清流に恵まれた大学都市です。世界的な環境施策都市としても有名で、確かに街を歩くと、ゴミ対策などがしっかりしているのを実感できます。
今回の学会について
学会のメインテーマとして、「多様なヘルスケアシステムにおける共同意思決定―研究成果を実践に移し変える」が掲げられ、異なる国や文化での保健医療専門職へのトレーニング、患者教育プログラムや、患者の意思決定支援の開発といった効果的な戦略を、ヘルスケアの実践に移していくことに焦点があてられました。
基調講義のほかに25のセッション(口演)、12のポスターセッション、7つのワークショップが、それぞれのテーマをもとに行われ、今回からの新しい試みであるExhibition(展示発表)を含めると200題あまりの研究成果、ヘルスケアにおける共同意思決定の取り組みや実践、教育プログラムなどが発表され、それぞれの会場で国や言葉、職種を越えて共有され、活発で熱い討論が繰り広げられました。医学、心理学、疫学、看護学、社会学、人類学など多様な背景をもつ専門家が参加していることも、この国際学会の特徴であり、互いの学問領域や立場を尊重しながら、自分たちの成果をアサーティブに主張し、どのような場においても積極的なコミュニケーションを図る参加者の姿勢からは、「患者とともに」という共同意思決定にむけた実践ぶりが伺えました。
現地での写真
目的と感想
今回の我々の目的は、研究成果を発表することと、意思決定を支援する周産期遺伝看護教育におけるeラーニングシステムの開発と評価に関する情報収集でした。
研究発表への参加者からの活発な質問や支持的なコメントはもちろんのこと、特にインターネットを通した患者や学生を対象とした共同意思決定に関連した教育プログラム開発は各国で取り組まれており、それぞれの現況などを知ることができ、大きな成果や刺激を得ることができた3日間でした。
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