看護の定義
さまざまな看護の定義
看護には、様々な定義があります。ここで、いくつかの看護の定義をご紹介しましょう。
聖路加看護大学の定義 |
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本学では看護を、人間の健康に焦点を当て、人間と環境に働きかけ、各人の到達しうる身体的側面と心理・社会・霊的側面の最高位、すなわち最適健康状態を生み出すように援助する働きととらえる。看護専門職者が看護を必要とする人々との援助関係を基盤に、看護学の知識と技を用いて、個人・家族・地域社会が、それぞれの可能性を最大限に発揮できるように援助することを願っている。(2004年聖路加看護大学学生便覧p2) |
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フローレンス・ナイチンゲール (英 1820〜1910) |
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看護はすべての患者に対して生命力の消耗を最小限度にするよう働きかけることを意味する」と彼女は「看護覚え書」の冒頭に述べている。すなわち、看護とは患者に新鮮な空気、太陽の光を与え、暖かさと清潔を保ち、環境の静けさを保持するとともに、適切な食事を選んで与えることによって健康を管理することであるとしている。とりもなおさず、健全な生活環境を整え、日常生活が支障なく送れるよう配慮することが看護なのである。(看護覚え書 うぶすな書院) |
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Henderson,V. (米 1897〜1996) |
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看護婦の独自の機能は、健康・不健康を問わず、各個人を手だすけすることにある。どんな点で援助するかというと、健康、健康の回復(あるいはまた平和な死への道)に役立つ諸活動。これらは、もしもその本人が必要なだけの強さと意志と知識とをかねそなえていれば、人の手を借りなくともやりとげられることかもしれないが、とにかくそうした諸活動の遂行にあたり各個人を援助する、それが看護婦の仕事である。そして患者、あるいは健康な人の場合でも、その本人をたすけて、できるだけ早く、自分で自分のしまつを出来るようにするといった方法で、この活動を行うことである。(看護の基本となるもの 日本看護協会出版会) |
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アメリカ看護師協会(The American Nurses Association) |
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看護とは、現にある、あるいはこれから起こるであろう健康問題に対する人間の反応を判断し、かつそれに対処することである(井上幸子:看護学大系第1巻 看護とは〔1〕第2版、p8、1995、日本看護協会出版会) |
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その他の看護の定義
国際看護師協会(ICN):
看護は、ヘルスケア制度の欠くことのできない一部分として、あらゆるヘルスケアの場および地域社会において、健康の増進、疾病の予防および身体的精神的に健康でない、あるいは障害のある、あらゆる年齢の人々のためにケアを包含する。
この広い範囲のヘルスケアの中において、看護師にとって特に関心のある現象は、「現にある、あるいはこれから起こるであろう健康上の問題に対する個人、家族および集団の反応」(ANA,1980:9)である。これらの人間の反応は、個々の発病に対して健康を回復しようとする反作用から、ある地域住民の長期にわたる健康促進のための方針開発までの広範囲にわたる。
(中略)
ヘルスケアの環境全体のなかにあって、看護師は他の保健専門職者および他の公共サービス部門の人々とともに、健康増進、疾病予防および病気や障害のある人々へのケアのための保健制度の妥当性を確保するための計画立案、実施、評価という機能を共有する。
1987年、国際看護師協会 会員協会代表者協会において採択
全文はこちら⇒ 〔ICN基本文書:看護の定義〕
ありていにいえば、看護とは、「人間が健康的な日常生活をその人なりに支障なく送れるように配慮すること」だといえるでしょう。そのなかでは、“健康”を保持増進すること・病気や障害などの症状や状態の緩和・よりよき死など、人間が生活していくこと、に重きがおかれています。
ちなみに、法律では、次のように定義されています。
法律(保健師助産師看護師法、第5条「看護師の定義」)
この法律において「看護師」とは、厚生労働大臣の免許を受けて、傷病者若しくはじよく婦に対する療養上の世話又は診療の補助を行うことを業とする者をいう。(1951)
また、保健師助産師看護師法で、保健師・助産師・看護師の3つの資格はいずれも看護を行う者である、とされており、この3者を看護職と呼びます。
看護ケアと看護技術
では、看護とは、何をすることなのでしょう? 看護職は、主に、看護技術を用いて、看護ケアを行います。看護の技を用いて、患者さんなどの看護の対象となる人々に看護のケアを行うのです。
看護ケアは、以下の三つの要素から構成されているといわれています。
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3S・・・精神(spirit)、知識(science)、技術(skill) |
3H・・・こころ(heart)、頭(head)、手(hand) |
これら、3つの要素が総合され支え合って看護ケアとなるのです。
では、ケア(CARE)とはなんでしょう。 一般的にケアとは、 「世話 養育 配慮 関心 気遣い 心配り 注意 管理 見守 気を配る 思いやる かまう 世話する 看護する 面倒をみる 手をかける」という言葉で言い換えられます。
技術とは、方法であり、道具であり、活動内容であり、実施であり、実践です。
看護技術は、看護の専門知識に基づいて、受け手の安全・安楽・自立を目指した目的意識的な直接行為であり、実施者の人間観(看護観)と技術のレベルが反映されたものと言われています。看護ケアのうけてである患者さんが、安全で気持ちよく自分の力を発揮して生活できるように手助けするための手段が看護技術であり、人と人との関係性のなかで実践される看護ケアには、実践する人の気持ち(看護観)が反映されます。
看護(nursing)を広い概念でとらえると、子どもをはぐくみ、弱い者・傷つき病める者の世話をするという行為だともいえます。これらは、特別に教育・訓練を受けなくても、経験によってある程度行うことができます。それを専門の立場から職業として行う場合には、科学的で正確な知識と技術に裏付けされ、より安全でより安楽な方法で実施されます。これが、看護技術です。
看護技術の例
フィジカルアセスメント技術
視診・触診・打診・聴診により対象のからだや健康状態を明らかにする技術のこと。
◆ 例えば・・・
熱を測る(体温測定) 測定部位:腋窩、顎下(皮膚温)、口腔、直腸(肛門)(体腔温)、外耳道(鼓膜温) 体温計:水銀体温計(直腸・口腔・腋窩用) 電子体温計(センサーを利用して予測式)
◆ 看護学生はこんな風に勉強しています・・・
⇒〔聖路加看護大学 シラバス『看護の基本 看護援助論U』(PDF)〕
もっと詳しく知りたい人は・・・↓↓
「フィジカルアセスメント完全ガイド」藤崎郁/著・伴信太郎/監修 学研
日常生活援助技術
対象の生活環境を整え、健康不健康に関わらず当然あるべき日常生活を行えるように援助すること。
病床と環境(部屋)、病床とベッドメイキング、移動、体位交換、身体の清潔(清拭、入浴) 寝衣交換、排泄(ベッドでの排泄、導尿、浣腸)、食事介助、口腔のケア
診療に関わる援助技術
注射、気管内吸引、酸素療法、包帯法、与薬
◆ 看護学生はこんな風に勉強しています・・・
⇒〔聖路加看護大学 シラバス『看護援助論V』(PDF)〕
聖路加看護大学 基礎看護学
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