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寝たきりを防ぐために「座ろうくん」の紹介

端座位保持具 座ろうくん

寝たきりの人がベッドに座るための用具です。できるだけ直立した姿勢がとれるように、背中を左右の側面板と肩ベルトで支えます。背もたれなしで座る状態になるので、背中のせき髄神経を圧迫しません。使用中に側面板を開いて、背中をふいたり、さすったりすることも可能です。
起立性低血圧のある人や筋肉の拘縮が進んでいる人などは、本プロジェクト関係者(メールアドレス: nobu-okubo@slcn.ac.jp )にご連絡ください。

目的

ねたきりになるのを防ぐ用具。寝たきりが長くなると精神的にも身体的にも衰え、リハビリが大変になる。これを使用すると介護する人も楽になる。現在1500台普及。

製品について

  • テーブル/幅64.0、高さ55.0〜87.5cm
    (25mmピッチ、肘パッドつき)
  • 重量:15kg
  • 脚部後端高さ:8.1cm
  • 材質:スチール、合板、繊維

※設置にあたっては、ベットのベースと床面の隙間をご確認下さい。
※ベッドと床面との隙間が83mm以上のベッドで使用が可能です。



製品番号 CA-3030
商品コード VIVA−II
販売価格 税別86,000円(税込90,300円)
介護保険利用者負担額 ¥700(税込) ・外寸/全高81.5〜105.0cm、全幅64.0cm、奥行き71.5〜87.5cm(無段階)

お問い合わせ先

この商品をご希望の方はこちらまでお問い合わせください。

聖路加看護大学 基礎看護学 大久保暢子宛
メールアドレス:nobu-okubo@slcn.ac.jp
FAX:03-5550-2253

座ろうくん使用上の注意

1) できるだけ正しい座位姿勢がとれるように側面板を前後に調整して下さい。
特におしりの部分が前にずれていると、ねている姿勢に近づき、効果がうすれます。
前になりがちな場合には、後部より側面板の下から、おしりの下に手を差し込んで、正しい位置まで後方に引いてください。
2) この姿勢は長時間とっていると疲れる姿勢ですので、使っているとだんだん眠る姿勢(傾眠姿勢)になってくる場合があります。
平均的な1回の使用時間は30分から1時間ぐらい、午前と午後の2回ぐらいを目安にしてください。
この疲れが夜間の心地よい良い睡眠をもたらし、脳を活性化するといわれています。
3) 側面板は開放できるので、使用中に背中を拭いてあげたり、食事がのどにつまったときにとんとんたたいてあげること等のケアがたやすくできます。
また、セットするのに介護者一人でもたやすくセットすることができます。
4) 座位の姿勢保持が困難な場合には、肩ベルトを使用してください。ベルトは身体の硬直した人や変形のある人の矯正にも使用できます。
   首がすわらない場合は、支えてあげたり、パッドをはさんだりして、すわるように訓練しましょう。これが意識覚醒の第一歩です。そして、自力で首を持ち上げられるためにも、時々、首の支えはとってみてください。意識の覚醒に重要です。
5) 足の裏は全体がしっかりと床につくように、ベッドの高さを調節してください。エアマット等を使用していて床に足がつかない場合は、適当な高さの足台を使用してください。
6) テーブルの高さはちょうど肘がつくぐらいの高さに調節してください。テーブルの端は姿勢が安定するように無意識に握っていることが多いはずです。
意識状態が改善されてくれば、食事や趣味、リハビリの訓練等に利用してください。
7) 使用中は視線をあわせて話しかけるとか、名前を呼んでみるとか、音楽を聞かせるなど、積極的な働きかけが効果的です。
足浴等も、起立性低血圧の心配が無くなってから行うのも良いでしょう。
8) 起立性低血圧のある方、拘縮がすすんでいる方、心肺機能の衰えている方、等は注意が必要です。
使用にあたっては、本プロジェクト関係者(大久保nobu-okubo@slcn.ac.jpにご相談ください。

座ろうくんを使われた方の感想

優しく理にかなったケアの味方

人間にとって、背もたれなしに座るということが、こんなに大切であったのかと、考えさせられる生活支援機器ができました。やはり、人類史に明らかなように、人間が他の動物と大きく違うのは、直立位にあったのです。
「背面開放型端座位保持具」は、その名のとおり、できるだけ直立した姿勢に近いように、操作が簡便で看護婦や介護者を助けます。長期寝たきりで、見当識レベルの低下した高齢者、遷延性意識障害の患者さんへの、優しく理にかなったケアを助けます。在宅でも施設でも、ベットに簡単に装着できます。この保持具で端座位になった方々のそれ迄とはまるで違った表情を見てください。視線を合わせ積極的な話しかけを行うことも忘れずに、ぜひ施設や在宅で使用してほしいと思います。
かけ声だけの「寝たきり防止」ではなく、実質的なケアの味方です。

健和会 臨床看護学研究所
所長 川島みどり

研究成果

ppt資料をweb化いたしました。以下のタイトルをクリックすると別ウィンドウに表示されます。

寝たきりを防ぐ

病気やケガなどのために、自分で起きあがることのできなくなった人は、どうしても「寝たきり状態」になりがちですが、これが原因で下記のような障害が引き起こされます。

身体的障害

筋肉の硬縮が進み、介助を受けても座ることが困難になる。内蔵機能が低下しがちになる。

意識の障害

脳の働きが休息状態となり、思考能力が低下する。意識がレベルダウンし、精神的な活動が鈍くなる。

この結果、生活の基本である「食事」や「排泄」さえも思うようにできなくなります。「寝たきり」になるのを防ぎ、その状態から脱出する良い解決策はあるのでしょうか?

それは、早期に行うリハビリですが、特にベッドサイドでの「座位保持(椅子などに腰掛けた姿勢)」が効果を上げており病院、老健施設、在宅看護・介護の分野で注目されています。
座位保持には緊張座位と安楽座位の2種類があり、安楽椅子やギャッジベッドでの座位は安楽座位(寝た状態の延長)であり、効果が期待できません。  

リハビリに効果のある緊張座位は、膝や腰をなるべく直角に曲げて座り、足は床面に付け、背骨(脊髄)が背もたれ部に接していない(開放している)ことが重要です。

自分では座った姿勢を取ることができない人が、容易に緊張座位をとることのできる看護器具として、座位保持具(商品名:座ろうくん)が市販されていますが、この看護器具を利用して、麻痺のある人や意識が回復していない人などに緊張座位を取らせることによりその後のリハビリに効果をあげています。  

また、緊張座位は患者さんの飲食物を摂取しようとする意欲や飲みこむ力を増加させることが判明しており、食事時の利用方法も喜ばれております。 さらに意識レベルの改善に効果がありますが、それは座位保持をすることにより患者さんが生き生きとした表情に変化し、寝たきり状態では困難であった会話が徐々に可能になることで確認できます。

人間の生活状態は、1)寝る、2)座る、3)歩くに大別できますが、寝たきりを防ぎ、その状態から脱出するには、まず「座る」ことが第一歩です。



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